介護事業デイサービスのはじめ方ー(番外編)送迎車についてさらに突っ込む

先日アップしたデイサービスの作り方の備品と車両の記事が好評です。
どうやら送迎車の扱いに関してアレコレと思いを巡らせておられる施設が多いようです。

というわけで今回はシリーズの合間ですが施設の車両についてのアレコレをより突っ込んでみたいと思います。

まず、車両の購入先ですが一般的には自動車ディーラー、中古車量販店、修理工場、リース会社、ネットオークションが考えられます。実は弊社はこのいずれの方法も行ったことがあります。
購入先ごとのメリットとデメリットをあげてみたいと思います。

自動車ディーラー
メリット
・新車・中古車問わず保証がしっかりしている
・決算期などには特価の中古車を紹介して貰えることも
・定期点検や車検も含めてメンテナンスを任せられる
デメリット
・点検やメンテナンスの値段が高め
・担当者の移動交代の可能性がある

中古車量販店
メリット
・複数のメーカーの車種の中から選べる
デメリット
・お店によっては工場は別な場合もある
・保証条件は店によるがディーラーほどの安心感はないことが多い

修理工場
メリット
・修理点検も含めて一括管理をお願いできる
・予算に合わせ純正以外の部品を使ったメンテナンスなど柔軟に対応して貰える
デメリット
・店頭に在庫がない場合がほとんどで欲しいタイミングで入手できない
・保証はあまり期待できない(話し合いは可能)

リース会社
メリット
・どんな車種でも取り扱って貰える
・メンテナンス込みのプランであれば整備費用も一元化できる
デメリット
・経費処理は簡単だがトータルでは割高
・基本的に途中解約はできず、リース満了後に車両返却しなければならない(※特約で車両を残せる場合もある)
・指定工場の場所の利便性が悪かったりすることもある

ネットオークション
メリット
・かなり安く入手できる可能性がある
デメリット
・品質が悪い車両に当たる可能性がある
・保証は期待できない

価格だけで言えば一番安く購入できるのはオークションですが、保証は全く期待できない上にそもそも車両の品質についても怪しい場合があります。しかし自分たちである程度のメンテナンスができたり、頼れる整備工場がある場合などは活用を検討できるかもしれません。弊社が購入したのは利用者向けの送迎車ではなく私の移動用車両でしたが(流石に送迎車としていきなり使うのは怖過ぎる感じも)2年ほどの期間は特に問題はなく、品質だけで言えばアタリの車両でした。

過去に一番間違いが無かったのはディーラーから入手した車両です。
流石に保証がかなりしっかりとしていたので、購入後に発生したトラブル(致命的なものではなく、スイッチが固いなど)もしっかりと面倒を見てくれています。今後も活用することにしている方法です。

修理工場についてですが、これは購入車両によって良かったことも悪かったこともあります。
その修理工場での下取り車両だったものを購入できた際には、その車の修理歴から全オーナーの乗り方までを工場の責任者が把握してくれていた上での購入だったので安心感があり、実際に大きなトラブルなく運用できました。

一方で、予算と車種や条件を伝えた上で探して貰った車両に関しては、取り寄せの条件としてある程度の購入意思表示が必要だったため、結果としてあまり良い状態では無かった車両が来てしまい、後々に苦労したということもあります。(修理工場との関係など様々な要素があり)

さて、いずれの方法で購入したとしても日常的な運用についての問題はついて回ります。
まず、燃料の補給については近隣のガソリンスタンドの中から利用するスタンドを決めて、法人会員になることをお勧めします。ガソリンが法人価格で導入できるのはもちろん、ガソリンスタンドによっては簡単なメンテナンスや車検なども含めて見てくれる場合があります。

弊社もメンテナンスの大半をとあるガソリンスタンドにお願いしていた時期もあるのですが、そのガソリンスタンドが撤退してしまったため現在では給油のみを別のスタンドにお願いしています。

オイル交換やタイヤ交換などに関しては、そのままガソリンスタンドや販売店にお願いするのが一番簡単です。

が、台数が多くなってくるとオイル交換一つをとっても総額の費用は結構バカになりません。弊社ではオイル交換用の器具を購入して、オイルも20l缶を購入して自力で行なっています(エレメント交換は定期点検などに絡め外注です)実はそれほど難しくありません。

タイヤ交換(スタッドレスタイヤへの交換)も自社内で行なっていたのですが、毎回これは春と秋の大変な作業で、非常に難儀していたのですが、数年前より降雪時にスノーネットを使用することにしました。これは降雪があった際にタイヤに被せるというもので、女性スタッフでも装着ができます。実際に使用したところグリップ感もスタッドレスタイヤに匹敵する安心感があります。問題は耐久性が数十キロ程度しかないとこ路ですが、弊社の送迎エリアで考えれば全域をカバーしながら数日は運用が可能です。(そもそもひどい積雪の場合は休業となりますし)スノーネットを導入してからスタッドレスタイヤへの交換の必要がなくなりました。

降雪が多い地域の場合はこのようには行かないと思いますが、弊社の地域は年に一度数センチ程度の降雪があるかどうかというレベルで、そこそこ降った場合でも翌日か翌々日には溶けてしまうので問題がないのです。

そして修理に関して。
前回の記事にも書きましたが、どれだけ注意しながらの運用を心がけても外装のトラブルは発生してしまいます。
施設のイメージ的な問題もありますから、車両は綺麗であるに越したことはないのですが、毎回全ての損傷を修理していたら大変な金額になってしまいます。

そのため、弊社では外装の修理も簡単に行なっています。
プロの方ほど綺麗になるわけではありませんが、見た目を少し戻すくらいでしたら可能です。
コンパウンドや塗料、パテ、ヒートガンや凹みを引き出すためのキットなどを用意していますし、場合によっては修理部品を取りとせて交換も行なっています。(エンジンや足回りなどはプロにお任せです)

車両は安全に関わる部分ですので扱いに関して慎重に検討する必要がありますが、工夫次第で手間や予算の削減は可能です。

 


柔道整復師(厚生労働省認定国家資格) 
機能訓練指導員・生活相談員
施設運営コンサルタント
日本通所ケア研究会認定 リハビリケア専門士 
シナプソロジー認定コーポレートインストラクター
株式会社ココラッセ 代表取締役 渡邉賢司

一号店のデイサービス ここらっせを2011年に開設。高齢者向けの運動・脳トレの各種講習会を開催。
新たなサービスやアクティビティの情報収集を常に欠かさず、時に日本全国の施設や企業へ視察を行い、
施設内で提供できるサービスの新鮮化に取り組んでいる。また、残業の発生しない効率的な業務改善や
助成金や補助金を導入した画期的な施設運営の実施。中でも中小企業庁の経営革新計画の認定を受ける他、オリジナル
マスコットキャラクターを導入するなど従来の一風変わった広報戦略について業界紙や一般紙からの取材も受ける。
他法人の都内事業所はもとより九州や東北地方などからも事業所の運営についてアドバイスを求められるている。

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