介護事業デイサービスのはじめ方ー(2)建物はどうするの?

前回は法人の設立についての話でしたが、今回は指定申請に向けての第一歩。次に必要なのがデイサービスを開設する際に使用する建物の確保です。弊社では商店テナント後などを貸借して使用していますが、戸建やマンションの一室、事務所テナントなど様々なケースが考えられます。

どのくらいの規模の施設を開設するのかで選択する物件の広さは異なってきますが、

・市街化調整区域ではないか(都市計画法)
・用途変更手続きの必要性(建築基準法)
・自動火災報知機等の設置の必要性(消防法)
・建物が介護事業所として使用できるのかどうか(条例)
・建物、場所の許可が下りるかどうか(介護保険法)

などについて十分な検討が必要です。
ちなみに設置基準としては

設備基準 食堂及び機能訓練室 それぞれ必要な広さを有し、その合計面積は3㎡に利用定員を乗じて得た面積以上(95条2項1号)
(食事の提供の際に支障がない広さを確保でき、かつ、機能訓練を行う際に支障がない広さを確保できる場合は、同一の場所とすることができる)(95条2項1号)
相談室 遮へい物の設置等を行うこと(95条2項2号)
上記のほか、静養室及び事務室を有するほか、消防設備その他の非常災害に際して必要な設備・備品等を備えなければならない。 (95条1項)

と定められています。

ちなみに利用者定員は10名以上にするかどうかで、後に触れる人員の配置基準などが変わってきます。
十分な広さと思っても備品などを配置すると狭く感じるようになったりするものです。
立地と広さに関しては慎重な検討が必要です。

家賃、保証金、手数料などが必要になります。
仮に家賃が25万円の物件で保証金が10ヶ月分などという物件であれば、300万以上の費用が必要になったりもします。

弊社の場合は保証金設定が低かったテナントを見つけることができたので、初期費用は数十万円程度で済みました。

そして建物のリフォームです。これも提供するサービスや入居する建物次第でかなり大きく変動する部分です。例えば食事と入浴の提供を行う施設であればそのための設備なども必要になります。弊社の場合は商店後のテナントでしたが、建物内の部屋の区分けや天井や床のリフォーム、エアコンやトイレ設備の設置やキッチン設備などで数百万円の資金が必要になりました。中には1000万円以上必要になるケースも多いかと思います。

建物の場所ですが、これは様々な意見があります。
そもそもデイサービスは送迎前提のサービスなので繁華街に開設する必要はないという意見もあります。一方であえて賑やかな地域に開設することで利用者が通う際にそういう雰囲気を感じてもらいたいと考える運営者もいます。

私は初号店では、複数の幹線道路にアクセスがしやすい立地を重視しました。
幹線道路沿いである必要はありませんが、送迎車が出かける際に様々なルートが取れる方が利便性が良いと判断したためです。また、2号店の際には主要交差点沿いの目立つ立地にしましたが施設がそこにあるだけで周辺への大きな宣伝効果になりました。

 

柔道整復師(厚生労働省認定国家資格) 
機能訓練指導員・生活相談員
施設運営コンサルタント
日本通所ケア研究会認定 リハビリケア専門士 
シナプソロジー認定コーポレートインストラクター
株式会社ココラッセ 代表取締役 渡邉賢司

一号店のデイサービス ここらっせを2011年に開設。高齢者向けの運動・脳トレの各種講習会を開催。
新たなサービスやアクティビティの情報収集を常に欠かさず、時に日本全国の施設や企業へ視察を行い、
施設内で提供できるサービスの新鮮化に取り組んでいる。また、残業の発生しない効率的な業務改善や
助成金や補助金を導入した画期的な施設運営の実施。中でも中小企業庁の経営革新計画の認定を受ける他、オリジナル
マスコットキャラクターを導入するなど従来の一風変わった広報戦略について業界紙や一般紙からの取材も受ける。
他法人の都内事業所はもとより九州や東北地方などからも事業所の運営についてアドバイスを求められるている。

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